Nostalgic Kitchen

過去を愛しちゃ悪いかよ。な懐古厨のブログ。おもちゃ修理とか。

ゲームボーイポケットを修理する。2台目

こんにちは。おもちゃの修理屋です。

今回は2台目のゲームボーイポケットを修理した話をします。 実は作業したのは去年の夏とかなのですが、記事にするのを忘れていました。

1台目の修理記事はこちらから。
ゲームボーイポケットを修理する。 - Nostalgic Kitchen

初期状態

画面が真っ黒。古いおもちゃにありがちなやつです。

偏光板を交換する

この真っ黒い画面は液晶に貼り付けてある偏光板の劣化による変色(ビネガーシンドローム)が原因なので、偏光板を交換します。

余談ですが、ゲームボーイポケットは初代ゲームボーイゲームボーイカラーと比べて、圧倒的にビネガーシンドロームの発症数が多いゲーム機です。
なんでもゲームボーイポケットだけ、偏光板を貼り付けるのに使っている接着剤の種類が違うらしい、といった噂を聞いたことがあります。果たして真偽の程は?

とりあえず分解。

液晶部分に触れるところまできたので取り出し、偏光版を引っぺがします。 f:id:Michael_800:20210513214209j:plain

ビネガーシンドロームとはよく言ったもので、剥がした偏光板はお酢のような強烈な異臭がします。何度やってもこのにおいは苦手です。
厳重に密封して処分しないと、ゴミ箱からずっと異臭が漂うことになりますのでご注意を。

さてさて、シール剥がし剤を塗って液晶表面に残った接着剤を除去します。 f:id:Michael_800:20210513214213j:plain

綺麗にとれました。 f:id:Michael_800:20210513214217j:plain

次。その辺で買ってきた新しい偏光板を同じ大きさにカットして、 f:id:Michael_800:20210513214204j:plain

元の偏光板があった場所にはめ込めば、はい、完成です。 f:id:Michael_800:20210513214222j:plain

修理前より微妙に画面が黄色っぽくなってしまいましたが、まあ、よしとしましょう。

おわり

今回はゲームボーイポケットの偏光板交換修理を行いました。

偏光板の交換はおもちゃ修理の基礎みたいなやつで、やることは簡単なのですが、下手に液晶をいじくり回すと断線して全く映らなくなってしまうこともあります(経験済み)。作業時は重々注意が必要です。

では、またいつか。