Nostalgic Kitchen

過去を愛しちゃ悪いかよ。な懐古厨のブログ。おもちゃ修理とか。

初代ポケモンずかん(2台目)を修理する。

こんにちは。おもちゃの修理屋です。 今日の修理対象は、またもや初代ポケモンずかんです。

今回直すのは以前直したのとは別の個体でございます。2台目です。

1台目の修理記事はこちらから。
初代ポケモンずかんを修理する。

初期状態

初期状態はこんな感じです。

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  • 液晶が真っ黒
  • 音が全く出ない

画面が真っ黒なのは経年劣化によるビネガーシンドロームなので、いつも通り偏光板の交換で直りそうです。

音が出ない問題は、うーん、開けてみないと分かりませんね。

まずは分解する

とりあえず分解します。

ポケモンずかんは中々ややこしい構造をしているので、前回修理するときにドライバーが入りづらくて難儀しました。

そこで今回は短めのドライバーを用意して臨みます。 f:id:Michael_800:20210228230446j:plain

この準備が大正解でした。狭いところでも作業がしやすい。
分かりますかこのドライバーの長さの違い。 f:id:Michael_800:20210228230450j:plain

さて、ある程度バラしたところで、おもちゃの修理屋、とあることに気づきました。

じゃじゃん。問題です。こちらは外したバネ部品ですが、違和感はなーんだ? f:id:Michael_800:20210228230453j:plain

答えは、不自然に折れ曲がっている、です。分かるでしょうか。正常版を見たことある人にしか分かんないかも。

これの意味するところは、つまり、以前に誰かが分解している、ということです。
中身が破壊されていたらどうしようと一瞬不安がよぎりましたが、基盤のネジまでは外された形跡がなかったので、どうやら問題なさそうです。

よかった。この辺りのドキドキも中古おもちゃ修理の醍醐味と言えます。

スピーカーを交換する

さて、まずは音が出ないということなので、スピーカー部分に注目してみます。

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断線はしていませんね。ふむ。

とりあえず新しいものに交換してみましょう。サイズの合う新しいマグネットスピーカーを用意して、 f:id:Michael_800:20210228230431j:plain

元々のスピーカーを外し、 f:id:Michael_800:20210228230415j:plain

新しいスピーカーをハンダづけします。 f:id:Michael_800:20210228230427j:plain

ここまでで、ひとまず動作確認。

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完全無音から、何か音が出るようになりました。しかしザザーッと鳴るだけで意味のある音ではありません。

はてなブログは直接動画をアップできないので画像だけ。肝心の音が分からんですが許してくださいね)

これスピーカー以外もどこか壊れてんな。あとで確認するとして、一旦次に行きます。

偏光板を交換する

音が出ない問題は放置して、先に画面の方を直しましょう。

先ほどの状態からさらに分解して液晶を取り外します。 f:id:Michael_800:20210228230741j:plain

偏光板を力技でひっぺがし、 f:id:Michael_800:20210228230752j:plain

強力シール剥がし剤を塗ってしばらく放置(※この工程だけ写真撮り忘れました)。

待っている間に新しい偏光板をカットし、画面の位置に合わせて貼り付けます。 f:id:Michael_800:20210228230748j:plain

で、シール剥がし剤が馴染んだところでヘラでガリガリやること十数分。

液晶部品が綺麗になりました。 f:id:Michael_800:20210228230744j:plain

偏光板の交換はこれで完了です。

次回につづく

ここまでの進捗は以下の通りです。

  • 液晶が真っ黒 → 直った!
  • 音が全く出ない → 無意味なノイズなら鳴るようになった!

やれやれ。まだ道半ばくらいでしょうか。長くなりそうなので今日はここまでとします。

なくさないように、分解したパーツは整理して置いておきましょう。 f:id:Michael_800:20210301000927j:plain

では、つづきはまた次回。