初代ポケモンずかん(2台目)を修理する。
こんにちは。おもちゃの修理屋です。 今日の修理対象は、またもや初代ポケモンずかんです。
今回直すのは以前直したのとは別の個体でございます。2台目です。
1台目の修理記事はこちらから。
初代ポケモンずかんを修理する。
初期状態
初期状態はこんな感じです。
- 液晶が真っ黒
- 音が全く出ない
画面が真っ黒なのは経年劣化によるビネガーシンドロームなので、いつも通り偏光板の交換で直りそうです。
音が出ない問題は、うーん、開けてみないと分かりませんね。
まずは分解する
とりあえず分解します。
ポケモンずかんは中々ややこしい構造をしているので、前回修理するときにドライバーが入りづらくて難儀しました。
そこで今回は短めのドライバーを用意して臨みます。
この準備が大正解でした。狭いところでも作業がしやすい。
分かりますかこのドライバーの長さの違い。
さて、ある程度バラしたところで、おもちゃの修理屋、とあることに気づきました。
じゃじゃん。問題です。こちらは外したバネ部品ですが、違和感はなーんだ?
答えは、不自然に折れ曲がっている、です。分かるでしょうか。正常版を見たことある人にしか分かんないかも。
これの意味するところは、つまり、以前に誰かが分解している、ということです。
中身が破壊されていたらどうしようと一瞬不安がよぎりましたが、基盤のネジまでは外された形跡がなかったので、どうやら問題なさそうです。
よかった。この辺りのドキドキも中古おもちゃ修理の醍醐味と言えます。
スピーカーを交換する
さて、まずは音が出ないということなので、スピーカー部分に注目してみます。
断線はしていませんね。ふむ。
とりあえず新しいものに交換してみましょう。サイズの合う新しいマグネットスピーカーを用意して、
元々のスピーカーを外し、
新しいスピーカーをハンダづけします。
ここまでで、ひとまず動作確認。
完全無音から、何か音が出るようになりました。しかしザザーッと鳴るだけで意味のある音ではありません。
(はてなブログは直接動画をアップできないので画像だけ。肝心の音が分からんですが許してくださいね)
これスピーカー以外もどこか壊れてんな。あとで確認するとして、一旦次に行きます。
偏光板を交換する
音が出ない問題は放置して、先に画面の方を直しましょう。
先ほどの状態からさらに分解して液晶を取り外します。
偏光板を力技でひっぺがし、
強力シール剥がし剤を塗ってしばらく放置(※この工程だけ写真撮り忘れました)。
待っている間に新しい偏光板をカットし、画面の位置に合わせて貼り付けます。
で、シール剥がし剤が馴染んだところでヘラでガリガリやること十数分。
液晶部品が綺麗になりました。
偏光板の交換はこれで完了です。
次回につづく
ここまでの進捗は以下の通りです。
- 液晶が真っ黒 → 直った!
- 音が全く出ない → 無意味なノイズなら鳴るようになった!
やれやれ。まだ道半ばくらいでしょうか。長くなりそうなので今日はここまでとします。
なくさないように、分解したパーツは整理して置いておきましょう。
では、つづきはまた次回。