初代ゲームボーイを修理する。
こんにちは、おもちゃの修理屋です。
今日は初代ゲームボーイの修理について書いていきたいと思います。
初期状態
初期状態はこちら。
まず電源が入りません。致命的です。
外装の変色もそこそこあります。
全体が黄ばんでますし、赤のボタンも日焼けで退色が進んでいますね。
電池ボックスを開けてみたところ、けっこう錆びてました。これが電源が入らない原因か?
電池ボックスの錆落とし
電池ボックスの錆びが悪さをしているのは確実なので、錆落としを試みます。
外装から金属部品を取り外しました。
すげー色だな。こりゃ通電しないでしょうね。
重曹を水で練ったペーストで錆びを浮かせられないかやってみます。
が、見ての通り手強い錆びだったのでほとんど落ちませんでした。敗北。
仕方ないので、この部品は諦めて、たまたまもう1台手元にある初代ゲームボーイのジャンク(基盤が完全に腐食しているため部品取り用)からパーツを奪ってくることにしました。
いわゆるニコイチ。
これはずるではありません、知恵です。
部品交換後はこんな感じになりました。
分解清掃
電池ボックスがこんなに錆び錆びなら中もさぞ汚れていることでしょう。
分解してパーツを清掃していきます。
ネジが特殊なので、Y字ドライバーが必要です。こういうやつです。
初代ゲームボーイは、ゲームボーイポケットやゲームボーイカラーに比べてネジが多いです。体感で2倍くらいはある。
分解するのが結構めんどくさいです。
大量のネジにややうんざりしつつ、分解完了しました。
ぱっと見た感じ、基盤は無事っぽく一安心。これは起動の見込みがあります。
中の部品はやはり汚れていたので清掃します。
外装の漂白
次は黄ばんだ外装の漂白です。
2倍に薄めたワイドハイターEXに沈めて日の当たる場所に置いておきます。
で、しばらく忙しく暮らしていたら1週間経っていました。もう十分なので引き上げます。
おー、かなり白くなった。
新品同様とまではいきませんが、上々の仕上がり。
動作確認
で、外装の漂白も済んだところで、再組み立てしたものがこちら。じゃん。
見違えるように綺麗になりました。
退色していた赤ボタンも、他の個体から奪ってきた綺麗なボタンにこっそり入れ替え済みです。これは知恵です。
また通電も復活し、ばっちり遊べるようになってました。
問題は電池ボックスの錆びだけだったようです。これは幸運でした。
大勝利です!!
おまけ: 体重測定
さて、無事遊べるようになったのはよいですが、初代ゲームボーイ、単3電池を4本使うのもあり、めっちゃ重いです。
あんまり重いので計ってみました。
ソフトと電池を入れた状態で、335グラム。そりや重いわ。
軽量化されたゲームボーイポケットが人気を博したことにも納得です。
おわり
今回は初代ゲームボーイの修理についてお話しました。
正直ゲームボーイポケットの方が軽くて遊ぶには楽なのですが、それでも初号機は趣きがあってよいものですね。手元に置いておきたい一台です。
それではまた。