水没したポケットピカチュウカラーを修理する。
こんにちは。おもちゃの修理屋です。
今日は水没したポケットピカチュウを修理したときの話をします。
恥を忍んで事の経緯を白状すると、おもちゃの修理屋、先日ポケットピカチュウを腰につけたままジーンズを洗濯してしまいまして、はい、破壊してしまったという次第でございます。完全に不注意でした。すみませんでした。以後気を付けます。
今日はこれを修理していきます。
初期状態
こちらが水没後の姿です。
ぱっと見は問題ないかのように見えますが、よく見ると中に水が溜まっています。あと中にゴミが混入しており画面の中に異物が見えます。
マーキングするとこんな感じ。
- 青枠の中:水溜まり
- 矢印の先:混入したゴミ
怖いもの見たさで電源を入れてみるとこうなりました。
ぎゃー。画面がにじんでいる。ピカチュウがお化けみたいになっています。こわい。
あとボタンの反応がものすごーく悪いです。
そして勝手に電源が入ったり切れたりします。ポルターガイストじゃん。こわい。(※ 実際にはたぶん基盤とボタンの導電ゴムの間に水が入ったせいで気まぐれに通電しているだけです。)
(※ 安易に水没した電子機器の電源を入れると危険です。良い子は真似しないでください。水没した場合は速やかに電池を取り外しましょう。)
分解修理する
怖がっていても仕方ないので修理に取りかかります。
とりあえずボタン電池を外して、精密ドライバーで分解していきましょう。
まずは外装のネジを外して一段階分解です。
あ、ちなみにこのポケットピカチュウカラーですが、以前の修理のときにネジ頭をダイヤモンドカッターでガリガリやったやつと同一個体です。基盤にある謎の傷はその時の名残ですね。
基盤を留めているネジも外して、もういっちょ分解。
はい、液晶と基盤のボタン接触部分が触れるところまで分解されました。状況を確認しましょう。
写真じゃよく見えないと思いますが、全体的に濡れています。電子機器が濡れている光景ってなんだかスリリングですね。いけないものを見ている感がすごい。
とりあえず水を拭き取り、液晶にくっついたゴミを取り除き、その辺に放置して乾かします。以上、終わり。
今回はただの水没なので、ほかには特にやることはありません。
動作確認
完全に乾いた頃を見計らって再組み立てしました。
動作確認します。
- 画面:復活!
- ボタン:復活!
めでたく元通りとなりました。よかった。
まとめ
水没したポケットピカチュウ、分解して乾かしたら復活しました。嬉しい。なお電池を外したせいでデータは全部消えました。悲しい。
みなさんも電子機器のうっかり洗濯にはお気をつけください。
それでは、またいつか。