Nostalgic Kitchen

過去を愛しちゃ悪いかよ。な懐古厨のブログ。おもちゃ修理とか。

おまじない香水びんを修理する。

こんにちは。おもちゃの修理屋です。

今回はかつて一世を風靡した(?)夢のクレヨン王国のおもちゃ、おまじない香水びんの修理風景を紹介します。

初期状態

f:id:Michael_800:20210807223153j:plain (※この画像を見て「懐かしい〜!」と叫んだ方、たぶん同世代です。ごきげんよう

確認したところ、電池を入れても反応なしでした。やりがいがありそうですね。

蓋裏の紙も紛失されていますが、これはどうしようもないので気にしない方向でいきます。

まずは分解する

まずはいつも通り分解です。裏返してネジを全て外していくと、 f:id:Michael_800:20210807223447j:plain

はい、第一段階、分解されました。 f:id:Michael_800:20210807223433j:plain

丸い基盤が見えます。なかなか素朴な作りのようです。 f:id:Michael_800:20210807223430j:plain

これ、中のネジがひとつ、思いっきりナメているので、さては過去に誰かに分解されたことがありますね? f:id:Michael_800:20210807223451j:plain バラされた形跡があるのは中古おもちゃあるあるです。

ナメネジはラジオペンチで無理やり回し、他のネジたちも外すと、完全にバラバラになりました。 f:id:Michael_800:20210807223437j:plain あー、思いっきり錆びてるぅー。
これはそもそも通電してないパターンだ。

電池ボックスの錆びをとる

まずは錆び取りからやっていきましょう。
ということで、電池ボックスを取り外したものがこちら。 f:id:Michael_800:20210807223443j:plain はい、思いっきり緑色です。とても残念な感じです。

金属部品を取り外して、 f:id:Michael_800:20210807223440j:plain

諸々を駆使して磨いたのちに元に戻します。 f:id:Michael_800:20210807223427j:plain

綺麗になりました。

配線を修復する

まだ修理は終わっていません。 どう見ても配線がぶっちぎれているからです。

f:id:Michael_800:20210807225223j:plain この赤と黒の線がどこにも繋がってないのですね。

繋ぎ直すために、まずは被覆を剥ぎ、 f:id:Michael_800:20210807225216j:plain これらが繋がるべき先を探します。

先ほど磨いた電池ボックスの金具部品のでっぱり部分がいかにもそれっぽいですね。 f:id:Michael_800:20210807231341j:plain

よって、試しにここのでっぱりにワニグチクリップで線を繋いでみたところ、 f:id:Michael_800:20210807225220j:plain

音、出ました!LED、光りました!

ここで正解のようです。

これで繋ぐ先は分かったので、ワニグチクリップを外してハンダづけし、配線修理も完了となりました(※ハンダづけ風景の写真は撮り忘れました)。

動作確認

さてさて、いよいよ再組み立てし、電池を入れて動かしてみたようすがこちらです(※見やすいように部屋を暗くして撮影しています)。

f:id:Michael_800:20210807225213j:plain

おー、香水びんが光ってる!これだよこれ!

動画が載せられないので分かりにくいですが、バッチリ動いております。めでたく修理成功です。

一応テキストで動作説明をすれば、真ん中のボタンを押すと軽快な音とともにルーレットのように光が回転します。そして、ゆっくりと特定の場所で止まります。

そういえばこんな動きだったなぁ...... 懐かしい......。

と、ノスタルジーに浸ったところで今回はおしまいです。またいつか。