Nostalgic Kitchen

過去を愛しちゃ悪いかよ。な懐古厨のブログ。おもちゃ修理とか。

デジモンミニを修理する。

こんにちは、おもちゃの修理屋です。

今回の修理品はデジモンミニ。
たまごっちのデジモン版みたいなやつです(雑な説明)。

初期状態

電池を入れてみました。

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ピーッと起動音が鳴りましたが、何も見えません。
画面が死んでいるようです。

よく見ると下の方にうっすらと横1列だけドットが見えています。接触不良?

デジモンミニの分解

外装は精密ネジで留められおり、まずこれを外さないことには話が進まないのですが、これがどうしたわけか、異常にかたい。
4箇所のネジ全てがまったくびくともしません。あのー、このネジが回らないと何もできないんですが。

あの手この手を試しましたが、30分ほどの格闘の末、手が痛くなって投げ出しました。これドライバーで回すのは無理だ。

さてどうするか。

実は、回らないネジ問題に直面したのは二度目です。以前ポケットピカチュウカラーでも同じ問題が発生しました。
このときは、なめてしまったネジ頭にダイヤモンドカッターで新たな溝を刻むことでネジ回しに成功しています(ポケットピカチュウカラーを修理する。その2を参照されたし)。

しかし、しかしですね、今回のネジはそうもいかないのです。

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見ての通り、凹みの中にネジ頭がはいっているタイプの構造をしていらっしゃいます。
これじゃあダイヤモンドカッターを使っても周りのプラスチック部分が邪魔をしてネジ頭に溝を掘ることはできないのですよ。

となれば、選択肢はこれしかない。
ポケットピカチュウカラー修理のときに検討されたものの過激すぎてボツになった案、ドリルでネジ頭を吹き飛ばす作戦。キミに決めた!

ネジを吹き飛ばす

使用する道具はこちら。

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ドリルピットを取り付けたミニルーターと、保護ゴーグルです。
以前ゴーグルもなしに金属を削って危ない思いをしたので今回はちゃんと用意しました。これさえあれば粉塵など恐るに足らぬ!

で、張り切ってネジ頭の真上からドリルでガリガリやること数分。

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めでたくネジ頭が外れました(写真左上)。なんだ簡単じゃん。

さらに都合30分ほどかけてすべてのネジ頭を削り取りました。けっこう疲れますよこれ。ミニルーターの振動でめっちゃ手が痺れるし。かなりビリビリきます。

分解修理

はい、めでたくネジ頭が除去されたので分解できるようになりました。

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ここまでくればあとは慣れたものです。画面が映らないのは接触の問題だったので、清掃と接触位置の微調整でサラリと解決。

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やったぜ。

ただ、ネジ頭を除去した残り部分がどうも取り外せそうにありません。これがネジ穴を塞いでしまってます。

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ラジオペンチで掴んで取れないか試してみたんですが、これが全く回らない。まあここであっさり回るようならネジ頭を吹っ飛ばすこともなかったでしょうが。

ネジ穴が空かないことにはネジ留めできず、仕方ないので、とりあえずテープで留めました。なんとも締まりませんね。

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おわり

これで今回の作業はおしまいです。

めでたく画面は直ったものの、フタが閉じられなくなるという中途半端な結果となりました。

とはいえ、一度ネジを吹き飛ばしてみたいな〜と思っていたところだったので、夢が叶ってそこそこ満足です。
名案を思いついたらテープよりもう少しマシな方法で留め直すことにしましょう。

では、またいつか。