Nostalgic Kitchen

過去を愛しちゃ悪いかよ。な懐古厨のブログ。おもちゃ修理とか。

ポケットピカチュウカラーを修理する。その2

こんにちは、おもちゃの修理屋です。

前回の記事から引き続き、ポケットピカチュウカラーを修理していきます。

前回のあらすじ

音が鳴らない問題と画面の接触不良をサクッと解決し、調子に乗っていたらネジを完全にナメてしまった(あほ)。

どうなる、ポケットピカチュウカラー?!

どうにかしてネジを回す方法を考える

とりあえず困った時のインターネット。「ネジ ナメた」とか「精密ネジ 回らない」みたいなワードで検索しまくります。
すると素晴らしきかなインターネット、そこそこ先人の知恵が見つかりました。

そのうち、このどーしようもないネジを救済してくれそうな案は2つ。

案1. ドリルでネジ頭を吹き飛ばす

なかなか過激なプランです。でもやったことある人がインターネットにいるんですよ。やり方が載っているブログも見つけました。

確かにネジ頭がなくなっちゃえば、基盤を押さえている部分がなくなるので、ネジが刺さったままでも基盤は外せますね。
でもなあ。ちょっと怖いですよねぇ。

案2. ネジ頭を削って新しい溝を作る

こっちもあまり穏便とは言い難いプランですが、吹き飛ばすよりはマシそうです。
何より、吹き飛ばしちゃえばそのネジはもう使えませんが、ネジ頭に新たな溝を掘るだけであればそのネジは引き続き使える。はず。

詳しく調べてみると、何やらルーターとかいうものを買えばいいらしい。
ルーター?ネット接続のときに使うあれ?とか思ったらぜんぜん別物でした。リューターともいうそうな。)

それから、金属のネジを削るにはそこそこ強い刃が必要とのこと。ふむふむ。なるほど。

これは道具をそろえれば、なんとかなりそうな気がするぞ。

採用!!

道具を揃える

で、買いました。ミニルーターと、それにつけるダイヤモンドカッターです。

ミニルーターはお値段がなかなかピンキリなのですが、とりあえずそこそこのトルクが出たらええんちゃうの?という雑な判断と、最悪なんか潰しがきくやつがいいな、ということで、ネイルケア用のミニルーターを購入。2000円くらい。ダイヤモンドカッターは700円くらい。なんか地味に出費が増えていくな。

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なかなか強そう。これならいけるのでは?

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新しい溝を刻む

テストのためにまずダンボール板などを切断し、なかなかの切れ味に無駄にテンションが上がったところで、お目当てのネジを削っていきます。

なにせ基盤が小さいので別の部品を削ってしまいそうになり、なかなか難しい。あと金属の削りカスが飛んできて怖いんだけど。これゴーグルとか必要だったのでは?(たぶん必要でした。危険なのでよい子は真似しないでください。行動力だけ立派な素人ってこういうところが怖いですよね〜〜。)

ともあれ、格闘の末、どうにかこうにかそれらしい溝を掘ることに成功しました。

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さすがに、プラスの穴を削るみたいな器用なことできないんで、ただのマイナスです。マイナスドライバー使えばええでしょ。

ネジを回す

これでダメだったら、もういよいよドリルでネジを吹き飛ばす以外の選択肢がなくなってしまいいます。

いざ。

おそるおそる、マイナスドライバーで力をかけてみたところ......
ネジ、回りました!! すごい!! ダイヤモンドカッターすごい!!

ありがとうございます先人の知恵〜〜〜〜!!!

つづく

やれやれ。ネジひとつに大変な目に合いました。みなさん、ネジを雑に扱ってネジ頭をナメないように、くれぐれもご注意ください。
ナメてかかると大変ですよ(大真面目にダジャレをぶっこんでいく)。

疲れてきたのでつづきは次回。